好きなことを「探す」方法

「マイナスの体験」が「好きな仕事」になる?

「好きなことを仕事にしよう」

と言うと、必ず返ってくる反応のひとつに、

「好きなことが何なのかがわからない」

というものがあります。

 

自分の好きなこととは何なのか、

それを見つけるための一つが、自分の過去を遡り、

「熱中していたこと」
「お金と時間かけて取り組んでいたこと」
「これをやっていると、いつの間にか時間が過ぎていくこと」

などを色々と振り返ってみることですが、

実はこの中の、

振り返ってみると良い一つの項目に、

「悩みや苦しみを抱えていたものの、それを克服した経験」

というのがあります。

 

例えばですが、

「あがり症」。

あがり症で苦しんでいた時期があったけれども、

それを乗り越えた経験がある、

とうのは、実は

「好きなこと」

になる可能性があります。

 

具体例をお話すると、

以前、あがり症で人前で話すことができず、

ずっと苦しんでいたTさん。

ご自身で色々と克服方法を勉強・実践されながら

最終的にこの「あがり症」を克服されたのですが、

その経験を、ひとつの

「ノウハウ」

として、同じあがり症で苦しむ人に教え、

実践のサポートをしてあげることをビジネスとされています。

(もちろん、法律に触れてしまうことなどがないよう、しっかりと確認した上です)

それで、ここで重要なのが、

「じゃあ、このTさんは、『あがり症』が好きで、それを仕事にしているの?」

と言うと、もちろんそんなことはないですよね。

「あがり症が大好き」

なんてことがあるはずありません(笑)

 

そうではなくて、

このTさんが「好きなこと」というのは、

自分が以前に苦しんでいたこのあがり症で、

同じ悩みを抱えて苦しんでいる人が、

自分のサポートによってその症状が改善される。

 

人前で話すことができるようになったそのお客様に

「ものすごく喜んでもらえること」

その嬉しそうな顔、喜びの声、感謝の気持ち、

それを見たり、聞いたり、感じたりすることが、好き。

ということなんですね。

 

以前の自分と同じ症状で悩んでいる人がいたら、

ものすごくその気持ちはわかりますよね。

同時に、その悩みが解決されて、喜びの気持ち、

というのもとてもよくわかるはずです。

 

その感謝の気持ちが自分に向けたられたら、

これほど嬉しいことはないですよね。

 

だからこそ、

自分が乗り越えたマイナスの経験を活かして、

同じ悩みを持つ人を救いたい、

というのは、

「好きなこと」

どころか、

「自分が生まれてきた使命」

くらいに感じる人も多いわけです。

 

もちろん、それが「病気」だったりするのであれば、

それに対する施術やサポートをするとかが法律的に問題ないか、

しっかりと確認することが必須となります。

 

それは前提としても、

あなたが以前に苦しんだり悩んでいたりした経験、

それを乗り越えたことのある経験、

というのは、

すごく大切な

「好きを仕事にする、の宝」

になる可能性がありますので、

その辺りも含めて、

自分自身を振り返ってみると良いかと思います。